総括

ちょうど11年乗り続けたルノー ルーテシア 1.2クイックシフト5。世間的にはよく壊れると思われている仏車ですが、実際のところどうだったのか、これまで経験したトラブルを振り返ってみようかと思います。


2003年 7月 クイックシフト変速不具合
納車直後に発生した不具合。ATモードで変速するときにギヤが入らず、強制的にMTモードになってしまう事象が発生。念のためディーラーで点検してもらったけど、結局はトランスミッションの馴染み不足が原因ということで、慣らし運転で解決。しかし変速スピードは全然「クイック」じゃないのに、このネーミングはどうなのかと。

2007年 11月 オイルパンにクラック
最初の不具合以降とくに問題も発生せず、ちょっと拍子抜けしていたところで、予想外の事態が発生。ディーラーでのオイル交換で作業が終わるのを待っていたら、担当者が神妙な面持ちでコッチに来るので、この時点で何か問題が発生したことを悟りました。んで、何かと思ったらオイル交換時にドレンボルトを締めすぎて、オイルパンにクラックが入ったとのこと。さらに、国内に部品がないとのことで、本国から取り寄せ。しかも船便で。ということで、およそ1ヶ月間代車を借りることになったけど、オイル交換と部品代はタダになったのでキニシナイ。

2008年 6月 TDCセンサー接触不良
この年代のルノー車では高い確率で発生するトラブル。セルは回るけどエンジンが始動しない事象が発生したけど、何度かセルを回していると始動することが出来たので実害は無し。後日、車検のついでにセンサーに対策を施してからは再発することは無くなりました。でも、このあたりからマイナーなトラブルが増えてきます。

2008年12月 リアのハブベアリング
走行時に車の後方から周期的なうなり音が聞こえるようになってきたのに気付いて、ディーラーでチェックしてもらったら、案の定ハブベアリングが原因でした。これもありがちなヤツです。

2008年 12月 バッテリー不具合
またしてもありがちなトラブル。前日までは何の支障も無く走っていたのに、ある日突然エンジンが始動しなくなって、急遽バッテリーを交換するハメに。出先で発生しなかったのが不幸中の幸い。

2009年 9月 ハザードスイッチ故障
電気的なトラブルではなくて、ボタン自体が壊れて押せなくなっただけ。ということで、部品交換で解決。

2009年 9月 警告灯点灯 & 加速不良
警告灯が点灯して加速が悪くなる問題が発生。ディーラーでチェックしてもらったけど現象が再現しなかったので、とりあえずスロットル周りの清掃で様子見することに。でも、その後再発することなく、結局原因は不明のまま。

2010年 7月 ハイマウントストップランプ不灯
いつ発生したのか不明だけど、車検時にハイマウントストップランプが点灯しないことが発覚。部品交換で解決。

2012年 7月 ヘッドライトの黄ばみ
ヘッドライトの樹脂が劣化して黄ばんできたので、車検時のついでにディーラーでクリーニングをお願いしてみたものの、全く効果なし。以来、気にしないことで解決。

2014年 4月 1気筒失火
アイドリングが不安定になり、加速がもたつくようになったと思ったら、イグニッションコイルの不具合で2番気筒が失火していた模様。イグニッションコイルの交換で解決したけど、これ以降エンジンからの異音が増えた気がしないでもない……。 


未解決の不具合
内気循環切り替え時のカタカタ音
リアハッチのロック故障
ブレーキを踏むとリアフォグのインジケーターが微かに点灯
助手席側ドアからの雨漏り
キーを回してからセルが回るまでの時間差

最初は細かいことが気になっていたけど、最近では致命的なトラブル以外は気にしないようになってきました。どうせ作っているのがテキトーな人達なので、いちいち細かいことに文句を言うのが間違いなんです。多分。


こうして振り返ってみると、保証期間が過ぎてから壊れるところはほぼ予想通りに壊れるようです。あと経験していないありがちなトラブルは窓落ちくらい。でも、完全に走行不能になるようなトラブルは、バッテリー突然死の1回だけでした。


ということで、結論。

仏車は思ったほど壊れない。 
ただし、細かいことを気にしなければ……。

そして、コッチについてはまた来週。