89日目 運転免許を取りに行く

昨日も書いたけど、アメリカに来てからもう3ヶ月。

国外運転免許は取って来たので、これまではそれで問題なく運転してきたけど、渡米から90日以内に現地の運転免許証を取らないといけないということになっているみたい。で、その90日を目前にして、ようやく運転免許の取得に行ってきました。

ただ、通常の運転免許証を取るにはSocial Security Number (SSN) が必要だけど、オレの場合はF1ビザで入国しているためSSNの取得は不可。つまり、通常の運転免許証は取得できないことになるんだけど、その代りSSNがなくても取得できる (けどIDとしての効力は無い) Temporary Visitor Driver's License (TVDL) というのがあるので、今回はこれを取りに行きます。


ということで、まずは金曜日にSSNが取得できないことを示す書類 (Form SSA-L676) を貰うため、Social Security Officeへ。

一応、公的な期間なんだろうけど、隣はクリーニング屋で一見するとそんな感じがしない佇まいwww

中に入るとまずは番号札を取得。入口に近くにモニターがあって、1番から5番まで用件が表示されているので、目的に応じて画面の番号をタッチすると番号札が発行される仕組み。ちなみに今回は5番の「その他」を選択。

しばし待つと、番号が呼ばれたので窓口に向かう。で、「Form SSA-L676が欲しいんですが。」と伝えたけど、対応してくれた黒人女性は「何それ?」といった様子。F1ビザだからSSNが取れないことや、運転免許を取るためにその書類が必要なことを何とか説明したけど、どうも要領を得なかったみたい。

でも、端末で書式の番号を確認したら、「あぁ、Social Security Denialね。」とようやく理解してもらった模様。あ~良かった。

あとは、必要書類を提出して手続きを進めてもらうのみ。必要書類はパスポートとI-94、それと多分無くてもいいのかもしれないけど、住所を間違いなく伝えるため、住所が記載された電気料金の請求書も持参しておきました。

そして、数分程度で書類が発行され、内容を確認して完了!


でも、後日書類をよく見てみると、名前のスペルが間違ってた! 試験を受けに行く前にもう一度発行してもらいに行こうかと思ったけど、面倒なのでそのまま提出しました。でも、結局はとくに指摘無し。(;´∀`)



そして今日、いよいよ試験を受けに行きました。

いわゆる免許センターに相当するSecretary of State Driver Facilityは、この界隈にも多数ある模様。でも、TVDLを取得できるのはイリノイ州で7ヶ所のみ。今回は一番近場のChicago North Facilityに行ってきました。

現地に到着したのは10:00AM。ひとまず中に入ると、入口近くのカウンター前に並んでいる様子なので、とりあえず並んでみる。オレの番が来て、「TVDLを取りたいんですが。」と係員に伝えると、奥のSupervisorのところへ行って、書類のチェックを受けろとのこと。

入口とは反対側の奥にあるSupervisorのカウンターに向かい、書類のチェックを受ける。必要書類は昨日のうちに用意しておいたので、以下の書類を自信満々に提出!

  • パスポート
  • I-94
  • Form SSA-L676
  • I-20
  • 住所を示す書類(電気料金の請求書)


が、住所を証明する書類がもう一枚必要とのこと!

工エエェェ(´д`)ェェエエ工 と思ったものの、ここでガタガタ言ってもきっと無駄なので (ていうかガタガタ言うほどの英語スキルが無い)、おとなしく書類を取りに家に戻ることに。。。


--- 約1時間後 ---


再びChicago North Facilityに到着。

ケーブルテレビの請求書を持参して、Supervisorのカウンターで再度書類のチェックを受けると、今度は無事クリア。次はまた最初に並んだ入口近くのカウンターに行けとのこと。再び列に並び、自分の番が来て、係員に書類を見せると、整理券が渡され、電光掲示板に番号が表示されるまで椅子に座って待つように指示される。

待つこと数分、電光掲示板に自分の番号が表示されたので10番窓口へ向かう。窓口の女性に書類を提出して、今日は筆記試験と路上試験の両方を受けることを告げる。そして、車のInsurance cardの提示を要求される……が、ここで車に忘れてきたことに気づく! 結局、窓口の女性に取りに行くように言われて、駐車場まで取りに行って事なきを得たけど。

あと、ここで身長と体重を聞かれたけど、未だにSI単位が浸透しないアメリカなんで、当然インチとポンド。事前に確認しておくのを忘れて、またしても「しまったぁぁ!」と思ったけど、よくあることなのか、横にcmとkg換算表が貼ってあったので、これも無事クリア。

そして、窓口の横にある機械で視力検査。「No.5の列を読んで。」と言われ、機械をのぞきこんでみたものの、何も見えない……。あれ?と思っていると、額をもう少し強く押し付けるように言われる。どうも、機械の額が当たる部分が押しボタンのようなスイッチになっているみたい。で、その通りにやったらちゃんと見えました。

視力の検査は、日本で一般的なC字型のアレ (ランドルト環って言うんだって) じゃなくて、アルファベットを読む方式。「右斜め上」とか英語で言うより楽なんで、とくに問題は無し。そして、日本ではやらない視野の検査。右と左の視野の端に光が点灯するので、それが見えるか回答するもの。「どっちが光ってる?」と聞かれて、左側の光が見えたので「左」と答えたけど、「反対側は?」と聞かれて「あ…見えます。」と言った具合。これでも一応問題なし。

あとは、髪の色や目の色、「運転を妨げるような薬を飲んでいるか?」とかいくつかの質問に答えたら、いくつか書類にサインして、Supervisorのとこで書類を確認してもらった後にCasherで手数料の支払いをするように指示を受ける。

ちなみに、裸眼のテストは無し。それと、今日はどうやってここまで来たかとか国外運転免許の有無については何も聞かれませんでした。

Casherで$30支払ったら、次はいよいよ筆記試験。Facilityによってはコンピュータで筆記試験を実施しているところもあるらしいけど、ココは未だに紙とペンでした。まぁ個人的にはこの方がやりやすいんで別に問題ないけど。試験の言語は英語以外にもスペイン語、ポーランド語、韓国語、中国語が選択可能。残念ながら日本語は無いので、当然英語を選択。

試験は20問が2択から5択の問題で、15問が標識の問題。とくに筆記試験に制限時間は無いみたいだけど、多分15~20分くらいで記入を終え、目の前のカウンターに座っているおばちゃんに提出するとその場で採点。何か目の前で採点されると何かドキドキしたけど、なんと全問正解! おばちゃんから、「Good!」と言われちゃいました。(*´∀`)

試験勉強は2日前から始めたけど、Illinois Rules of the RoadとかRules of the Road Review Course Workbookあたりの練習問題を一通りやっておけば十分。あと、選択肢に「All of above」とあったら、ほぼそれが正解という話があるらしいけど、少なくとも今回はその通りでした。


筆記試験が終わったら次は路上試験。日本と違って路上試験は自分の車で実施します。隣の建物のところに路上試験を待つ車の列が出来ていたので、その列に並びます。

程なくして、係員が登場して書類をチェック。このとき、先のInsurance cardの他に、Registrationの提示を要求されたけど、車載の書類は車に入れっぱなしで全く目を通してなかったので、どの書類のことかわからずちアタフタしてしまいました。結局、係員から「コレだ」と言われて、何とかなったものの、事前に一通りチェックはしておくべきだったかも。

ともかく、書類のチェックを終えると、

「ホーンを鳴らして。」
「右のウィンカー出して。」
「左のウィンカー出して。」
「ブレーキを踏んで。」

と係員が指示するので、それに従って操作します。

とくに難しいこともないので問題なくクリアして、再び車内で少々待っていると試験官が車に乗り込んできて、いよいよ路上試験! 事前に聞いた話では、路上試験は試験官に当たり外れ (?) があるみたいで、判定基準が人によって甘かったり厳しかったりするとか。気難しい試験官に当たりませんように……と思っていたら、オレの担当は白人の女性。結構太ってたので、シートベルトを締めるのにちょっと難儀してたのは内心ちょっと笑たけど。

書類をチェックして、早速出発! しばらく進んで、住宅街に入ったところで道路脇に駐車。道は平坦だけど、ここでPark uphill (上り坂での駐車)。その場でハンドルを左に切って、問題なくクリア。再び発進しようとしたとき、サイドブレーキを解除するのを忘れそうになったけど。

次の交差点で右折するように指示を受けたので、ウィンカーを出して交差点に近づく。しかし、交差点に差し掛かった時に信号が青から赤に変わる微妙なタイミングだったので、ちょっと停止線をはみ出して停止!

「あ、ヤバい……。」と思ったものの、とくに大きな問題にはならなかった模様。試験中にも「Don't Be Nervous.」とか言ってくれて、幸い「ハズレ」の試験官じゃなかったみたい。

そのまま、試験場の駐車場に戻り、駐車場の端の方でBack the vehicle (後退)とTurn about (方向転換)。このあたりは日本で運転経験がある人にとっては何の問題も無し。

そして、出発地点に戻って試験終了。無事合格!

参考までに、路上試験のルートは以下の通り。


より大きな地図で Driving Exam を表示


あとは、路上試験スタート地点の建物内で書類を確認した後に、写真を撮影して免許証発行…だったんだけど、またしても問題発生!

名前のスペルが間違ってる!

Form SSA-L676とはまた別のところが間違ってました。やっぱり日本人の名前ってアメリカ人には覚えにくいみたい。ていうか、書類にサインする前にきちんと確認しなかったオレも悪いんですが。

面倒だからこのままほっといても良いかな…とも思ったけど、大事なものなのでここはきちんと訂正しておくことに。係員にスペルが違うことを言うと、「ここじゃどうしようもないからSupervisorのところに行け。」とのこと。

再度Supervisorのカウンターに行って事情を話すと、「最初に受付をした10番の窓口に行け。」と指示される。窓口で再度事情を説明してスペルを訂正してもらい、再度書類を発行してもらったら、またSupervisorのところに行って、Casherを経由して (追加の費用請求は無し)、館内の写真撮影スペースで免許証を再発行。

問題ないことを確認して今度こそ完了!
あ~疲れた。


改めて何事も一筋縄ではいかないな~と思った一日でした。
ていうか単にオレの注意が足りなかっただけ!?

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