リアハッチのロック機構について考えてみる

先週バラしてみたルーテシアのリアハッチロック機構について、もう少し詳しく調べてみます。

 
主な構成部品は、モーター、ギヤ (左)、ケース (中央)、それとスライダ (右) の4つです (上の写真はモーターを外してあります)。基本的にはモーターが回転することでスライダが直動運動して、ドアロックを動かす仕組みです。

ケース側面の穴からスライダを組み込むと、L字型になっている部分がギヤが回転する面から突出します。一方、ギヤの裏側にはスパイラル状の溝があって、この溝にスライダの突出部が収まります。これにより、モーターの回転をスライダの直動運動に変換して、ロックを制御しているようです。今回のリアハッチ不具合は、このスライダの突出部が折れたことが原因でした。

一見しただけでは何の意味があるのかよくわからなかったのが、ギヤを外すと見えるこの黒い部分。ゴム製の部品ですが、先端が砕けて欠損しています。

もうちょっとよーく見てみると、ギヤの裏面には突起がついていて、スライダが伸びきったとき、または縮みきったときに、ギヤ裏面の突起とゴム部品がほぼ同じ位置となるようです。このことから、元々はこの突起とゴム部品がギヤの回転を制限していたものの、突起との接触を繰り返しているうちにゴムが砕けたんじゃないかと。

ゴムが砕けたとしても、モーターの回転はギヤの溝とスライダ先端の突出部によって制限されるため、すぐに問題が生じることはないはずだけど、突出部に直接モーターの力が掛かるようになります。そのため、ドアロックが作動する度に突出部に大きな力が作用して、最終的には折れてしまったのではないかと推測しています。

ということで、根本的に解決するには新品に交換するのがベストだけど、どうも新品は15,000円くらいするらしい。ちょっとした部品が折れただけなのに、そんなお金を払うのもなんかバカバカしいので、スライダの折れた部分をプラリペアでガッチリ補強して、当分は様子見することにします。

このスライダの白い樹脂はプラリペアの液に溶けないのできちんと接着できていないと思うけど、補強したおかげである程度の強度はありそうなので、しばらくは大丈夫……だと思う。


余談ながら、車の修理にはお金をかけない一方で、新しいオモチャを買ってみました。
泥沼に足を突っ込みつつあるような気が?

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