42日目 アメリカでの報道

アメリカは13日から夏時間になりました。イギリス英語では「Summer Time」とも言いますが、アメリカでは「Daylight Saving」という呼び方が一般的です。

3月に入ってから徐々に暖かくなってきているのですが、とくに今日は日中の最高気温が16℃まで上昇しました。地元のアメリカ人たちも暖かくなるのを待ちわびていたようで、グラウンドでスポーツをしたり、バイクに乗ったり、バルコニーでくつろいだりして、数ヶ月ぶりの屋外活動を楽しんでいます。そんな春の訪れを感じさせる天気ですが、日本の危機的状況を思うとやはり明るい気分にはなれません。

地震発生から既に数日経過してますが、被災地や原発の状況はアメリカ国内においても重大な関心があるようです。上の写真はスーパーで売っていた昨日の新聞ですが、各紙が1面で震災関連の記事を掲載しています。

地震が発生してからTVやインターネットを通じて頻繁に情報をチェックしているのですが、その中で「災害時でも略奪行為が発生しないことを海外メディアが驚きをもって報じている」という話題がありました。TVはずっと見ていたんですが、そんな報道あったかな~と思って探してみましたが、CNNでは以下のように報道されていたみたいです。

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BLITZER: So you don't see evidence of looting going on at stores, is that right?

LAH: Absolutely not. That's -- that's something that would absolutely shock me. After the Kobe earthquake, the one thing that really stood out here in Japan is that everyone worked together. People understand in Japan, if there is a crisis to a community, that type of behavior is simply not going to help anyone.

This is a culture that really does try to help one another. And they do focus on the larger community at hand. Just one quick thing about Japan since you asked about looting. If you dropped your wallet in Japan, it is very possible that your wallet will end up at the police station with all the money in it. It's just a very honest-driven community. People look out for each other. And the idea of looting is something that will happen only if it becomes absolutely, absolutely desperate, and simply, we're not hearing it or seeing anything like that right now.

CNN Transcripts

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「absolutely shock me」と言っているように、日本人がこの危機的状況下で秩序を保っていることは、アメリカ人の目には驚きの光景のようです。(実際はいくつか犯罪も発生しているようですが…。)

こちらで生活し始めてまだ2ヶ月目のオレなので、アメリカ人の考え方やアメリカの社会について十分に理解出来ているとは言えません。ですが、比較的治安の良いといわれるシカゴ近郊でさえ、昼間でも絶対に近づくなと言われるくらい治安の悪い地域が身近に存在する訳です。そんなアメリカで、社会の安定を揺るがすような大災害が起こったら…と考えたら、日本がいかに奇跡的なのか少しだけ理解できた気がします。

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