1週間の休暇 - その1

事の発端は今年度の初め。勤続年数の節目で1週間の休暇を取ることになり、その予定を立てる必要がありました。

時期は仕事で関係するアメリカ人が休みを取るThanksgivingの週に合わせるのが好都合、というところまではすんなり決定。問題はどこに行くか。国内も悪くないけど、どうせなら行ったことのない国に行ってみたい。いろいろ調べていくと、貯まったマイルを使えば国際線ファーストクラスにも乗れそう。となると、いろいろ欲が出てきて、やりたいことをいろいろ盛り込んだ結果、2泊7日という意味不明なスケジュールでチケットを予約したのでした。


計画を立ててから約半年後の11月18日、夜の羽田空港が長旅のスタート地点です。0:20出発のタイ国際航空 TG661便でバンコクに向かいます。夜中に出発する便に乗ったことが無かったので、21:00の羽田空港に来るのはちょっと変な感じ。これからクリスマスシーズンなので、出発ターミナル内がキラキラしてます。

さっさとチェックインを済ませて、出発までラウンジで一休み。最初の経由地まではファーストクラスなので、今回はANA Suite Loungeが使えます。0:20に出発、翌朝5:25に到着予定なので、機内で寝るために搭乗前にダイニングで食事。カラスカレイのソテー、美味しゅうございました。

で、時間になったので搭乗。機材は最近少なくなってきたB747-400です。最近は各社で退役が進んでいるので、747に乗るのは数年ぶりかも。ファーストクラスの搭乗客は5人/9席と少なめ。夜に出発して朝に到着するので、出発後すぐに寝る人が多かった。


出発後、数時間ほど寝てから朝食にフルーツとおかゆ。量は多くないものの、日本時間でまだ3:30を過ぎたばかりなので、これでもお腹いっぱい。

そうこうしているうちに、スワンナプーム国際空港に着陸。ファーストクラスの乗客はカートで入国審査まで乗せていってもらい、そこで優先レーンを利用できるのでほとんど待ち時間無しで入国。入国はしたものの、同日23:40の便で次の経由地に向かうため、受託手荷物は最終目的地まで送ってもらうよう手配済み。そのため、ここでは荷物をピックアップせず、身軽な状態で観光に向かいます。

到着が4:57と予定より30分程度早かったので、到着ロビーに出た時点でまだ5:30前。空港ターミナル地下1階、Airport Rail LinkのSuvarnabhumi駅改札付近に両替所が集まっているものの、この時間営業していたのは黄色い看板のHappy Richだけ。5:30になったら隣のSuper Richが開店し、こっちの方がレートが良かったので、5,000円ほどバーツに両替。最初、手持ちのUSドルを両替しようと思ったら、紙幣がヨレヨレで断られました。

空港からは電車で市内に移動。まずはAirport Rail LinkでSuvarnabhumi駅からPhaya Thai駅まで。5:46にSuvarnabhumi駅を出発した時点ではガラガラだったものの、途中で通勤客が多数乗車してきます。ピーク時はもっと混みそう。

Phaya Thai駅でBTS Sukhumvit線に乗り換えます。ここでやっとタイに到着してから初めて屋外に出て、東南アジアの蒸し暑さを実感。日本で家を出てからそのまま長袖シャツ着用でここまで来てしまったことをちょっと後悔。一方、車内は冷房が強めなので、降車すると温度差でメガネが曇りました。

Suvarnabhumi駅を出発したときはまだ夜明け前でしたが、Phaya Thai駅に着く頃にはもうすっかり明るくなっていました。タイでも電車を待つ間はきちんと乗車口前に並んでいたのが意外。Phaya Thai駅で乗車後、2駅でSiam駅に到着。向かいのホームに発着するSilom線に乗り換えて、ここから5駅でSaphan Taksin駅で降車します。

ここからはチャオプラヤ川を船で移動します。Saphan Taksin駅の近くにある船着場 Sathornから船に乗ります。ここでは、Chao Phraya Tourist BoatとChao Phraya Express Boatの2種類が運航していて、Tourist Boatは観光客向けで運賃が高い、Express Boatは地元の人も利用し運賃が安い、といった感じ。観光目的なのでTourist Boatに乗るつもりだったけど、営業開始は9:00らしい。一方、Express Boatは6:00から営業しているようなので、こっちで行くことにしました。Expressと言いながら、経由する船着場が多いので目的地までの乗船時間が長いけど、時間はあるから問題なし。

Wat Arunで下船。朝日に映える尖塔がきれいです。7:00をちょっと過ぎたばかりで、Wat Arunは拝観時間前。まだ観光客は誰もいません。

渡し舟で対岸へに渡り、バンコク観光の主目的であるWat Phoに到着。この時点でまだ7:30前だけど、拝観時間は8:00から。事前に下調べしていたおかげでここまで迷うこともなく来ることができたものの、順調すぎて到着が早すぎたようです。

まだ30分以上時間があるので、周囲を一周してからチケット売り場前のベンチに座って待つことに。外の看板には拝観時間は8:00からと書いてあった、チケット売り場の前には8:30からと掲示されてます。どっちが正解なのかと思っていたら、8:00からチケット買えました。細かいことは気にしない。



有名な涅槃仏のサイズ感はインパクトがあります。奈良の大仏よりも大きいらしい。

一通り見て回った後、午後から雷雨の可能性があるとの予報だったので、念のため早めに空港に戻ることに。同じ経路を辿るだけなので、とくに迷うことはありません。帰りの船でTourist Boatのチケット買ったものの、Express Boatが先に来たのでそっちに乗ることに。チケット代の50THBが無駄になったけど、日本円で150円くらいなのでそんなに惜しく無い。

11:00前には空港に到着。お土産を買ってバーツ硬貨を使い切った後、チェックイン。出発ロビーの隅にあるファーストクラス専用のチェックインラウンジから、セキュリティチェック、出国審査を経て、カートでRoyal First Loungeに移動。

そういえば、羽田でチェックインするとき、タイに入国するなら空港税を支払う必要がある、と言われてバーツ紙幣を残しておいたけど、結局払うタイミング無かったな……。まあいいや。


ラウンジに到着。暑い中を歩き回ったので、まずはシャワーを浴びてスッキリ。その後、ビールを飲みつつ食事。エビのワンタンスープとパッタイをいただきました。

タイ国際航空ファーストクラス、ビジネスクラスの利用者には、Royal Orchid Spaでのマッサージが無料で提供されています。搭乗便の出発まで半日近く待ち時間があるので1時間の全身オイルマッサージどうですか、と勧められて15:00に予約。ものすごく気持ち良くて、朝から歩き回った疲れが取れました。

タイらしいものということで、最後はトムヤムクンとグリーンカレー。激辛なイメージのあるトムヤムクンですが、これはちょうど良い辛さでおいしかった。

長時間のラウンジ滞在でしたが、評判通りのサービスでリラックスして過ごすことが出来ました。短いタイ滞在を終えて、次の経由地に向けて移動です。

続く

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